不妊手術のページ

 

手術までの1週間と少し
卵巣・子宮摘出手術
術後日記(7/13〜18)
術後日記(7/19〜23)
不妊手術についての個人的見解

 

 

ファルコが手術をするにあたっての経緯

健康診断を受けたら…
以前は疲れると言う事を知らないのでは?と思わせるくらいのフリスビーへの欲がなんだか最近
無くなってきたと思うようになってきたのが2回目のシーズンが終わった頃からでした。
丁度、夏に向けて気温も上がってきたので、単なる「暑さバテ」なのかなぁ?と思いつつも呼吸の
荒さが普通では無いような気がして、一度健康診断を受けようと言う事になりました。
他にも普段から気になっていたことをまとめて検査の対象にお願いしました。

 

気になった点 検査 検査結果
関節・腰に異常はあるか 触診 特に異常は無いのでレントゲンを撮ることもないでしょう。
前足の成長不良 触診 左右の筋肉の付き方は違うものの、痛がる様子は無いので大丈夫。
耳を痒がる 耳を診る 鼓膜の近くに耳垢があるものの炎症はない。アレルギーの影響も考えられる。
口の部分が赤い 皮膚スクラッチ 細菌は無し。アレルギー性の可能性が大きい。
歯茎が白い 歯茎を押す 正常範囲。問題なし。
呼吸が荒い 聴診器・心電図 心雑音なし。呼吸が荒いが運動後の回復機能はかなり早いので心臓に異常はない。
貧血なのではないか 血液化学検査 ALP値が少し高めだが問題はない。
検便 検便検査 虫もいないし問題無い。
おりものが出る 病理検査 細菌感染している。重篤な場合、子宮蓄膿症の疑いもある。
おりものが出たので… 腹部エコー 卵巣に何か溜まっている。子宮の形状が違う。(妊娠状態にある)
体温38.5度 体重10.4kg 安静時の拍動数が少ない

 

今回の検査では関節・腰・貧血・心臓・検便は異常無しと言う事だったのですが、
おりものが細菌感染していると言う事だったので急遽エコー検査を行ないました。
エコーの写真を見ると、卵巣の部分が普通は白く形がはっきりしているはずなのに
ファルコは水(あるいは膿)が溜まっているとのこと。子宮に至っては本来丸い形
なのにファルコは管のような形でした。妊娠状態の場合こうなるそうです。
ファルコは交配していないので、黄体ホルモンの異常があると言う事です。
細菌感染に関しては、抗生剤を投与して治る場合は軽症ですが、膿が溜まっている
と重度の場合、子宮蓄膿症の可能性もあり危険です。
(軽度の場合は膣炎、子宮内膜症などの可能性もあり。)
 
 
 
 子宮蓄膿症について

 子宮の中に膿が貯まる病気
 何らかの原因(卵巣の機能異常・卵巣腫瘍など)で、黄体ホルモンの血中濃度が高くなり、
 子宮組織の感染に対する抵抗力が低下し、大腸菌その他の細菌の増殖を招き、発症。

 5歳位から発症率が増す。(近年は1歳で蓄膿症になった症例もある。)
 未経産に多いが、お産を長く休んでいる経産の犬にも発症する。
  
 発情終了後、2〜3ヶ月で発症するものが多い。

 症状は…
  食欲不振・多飲多尿・嘔吐・腹部膨満及び下垂・陰部の腫大・おりもの

 検査方法
  血液検査・白血球の増加・レントゲン検査・超音波診断

 治療方法
  卵巣子宮全摘出手術。

 *抗生物質を大量に投与して、症状を緩和させたとしても次回の発情後、再発する。
 

 

私達は考えた末に卵巣・子宮の摘出手術をすることにしました。
これはお腹を切ってみないと普通の不妊手術で済むのかどうかが
判りませんでしたが、もしも子宮蓄膿症になっていなければ今後の
予防のためにもなるので無駄にはなりません。
 
また万が一、子宮蓄膿症になっていた場合、術後の合併症もあり
入院も少し長くなります。
出来るだけ早い方が良いので1週間後に手術の予約を入れました。

 

参考までに…
黄体ホルモン異常、細菌感染などは相当悪くない限り最初のシーズンが来てみないと判りません。
出血終了後におりものが多く膿のような色をしている場合は検査を受けることをお勧めします。
(強い臭いがある場合は急いで)その際におりものを採取しておくと良いでしょう。
またこのような体質の犬は出産には適していません。奇形児や死産、最悪の場合
母体の死亡もありえるでしょう。
細菌感染が軽度の場合、抗生剤による治療のみで治る場合もありますが、その後は
シーズン毎に発症します。ホルモン異常や細菌感染をシーズン毎に繰り返しているのは
体には大変な負担になるばかりではなく子宮蓄膿症や癌を発症することになります。
 
子宮蓄膿症は4〜5歳くらいの病でしたが、近年1歳〜の発症も増えています。
食べ物の変化やホルモンバランス異常が原因だそうです。
初シーズン前の「卵巣・子宮摘出手術」いわゆる不妊手術が有効な予防策だそうです。
(初シーズン前の手術は他にも、内膜症、乳腺腫瘍、子宮癌なども防ぐことが出来ます。
卵巣のみの摘出手術もありますが、いずれなんらかの病気になりかねないとのことでした。
なおこれらの病気に関しては摘出しても100%保証があるわけではありません。摘出しても
発症することもあるかもしれないと言うことは理解しておきましょう。)
 
普段からおしっこや、おりものをチェックしておくのも病気を初期段階で発見できる方法
だと思います。牝犬はトイレシーツなどに尿をとり、色・臭い・分泌物の有無などをこまめに
調べることをお勧めします。4〜5歳の未出産の犬、出産経験はあるが長期出産間隔が
空いている犬は特に注意してあげてください。
また膀胱炎などになりやすい場合も注意が必要です。
特にシーズン前・中・後は細菌感染しやすい時なので清潔を保つようにしてください。
直接陰部を拭く場合は十分注意しましょう。(犬に任せる方が安全だそうです)
 
なお手術を受ける場合は犬の体調を最優先に考えてあげましょう。
特にシーズン前後は注意して下さい。最低でも2ヶ月はあけるようにしてあげましょう。
シーズン前後(特に後のほう)はホルモン状態があまり良くありませんし抵抗力が落ちるので
細菌感染しやすい状況と術後の傷口から雑菌が入った場合悪くなる場合もあります。
術後はさらにホルモンバランスは崩れるのでそのことも踏まえて出来る限り体調良く望む
ほうが良いです。

 

 

home back

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送